葬儀相談日誌12

9/30 My Ending Note2

そのとき義父は肺がん治療のために、放射線治療を受け、
無菌室へ入っており、そこに私と一人娘である妻が
呼ばれることとなりました。
義父は「自分はもう長くないのはわかっている。娘のことを頼む。」
と治療のため傷ついた声帯で、聞き取ることがやっとの声で、
そう話しました。

そして、
「自分の臓器が後世の医学の発展に役に立つのなら、提供をしてほしい。」
と、搾り出すような声で、最後に告げました。

それから1週間後、義父は少しの回復も見せぬまま、
3度目のがんの発症には勝てずに、この世を去ることとなりました。


死に目に会うことが出来なかった妻と私が、義父が亡くなった
病室に着くと、義母と義父の兄弟が何やら病室でもめていました。
先ほど亡くなったところだというのに、兄弟たちは義父の死を
悲しむでもなく、臓器提供に否定的な意見を告げ、そして、
そんなことは血を分けた兄弟である自分たちが許さないと、
義母に対し、「他人であるあんたは黙っておけ。」と迫っていました。

兄弟の人数が多く、その勢いに押され、またなくなったばかりで
気落ちしている義母は気後れし、しぶしぶ同意せざるを得ませんでした。
叔母の一人が
「お兄ちゃんの体を勝手に切り刻まんといて。」
「そんなことをいうわけがない。」

私が義父の意思を伝えようとすると、ののしるように言い放ちました。

寂しい光景でした。自分を愛してくれた人が亡くなり、
悲しみに浸ることもなく、もめている姿をみると、義父もきっと
悲しんでいるに違いないと。


私共のエンディングノートは3部構成になっており、
第1部が「私にもしものときに」となっています。
4番目に‘臓器提供について’という項目があります。

もし、あの時に義父の手にこのエンディングノートがあって、
その意思を直筆で示すことができたなら、果たしてあのような光景が
起こったであろうかと。

もしものことがあり、自分では意思を示すことができなくなったときに、
意思とは関係なく、処置が施されたとしたら。

亡くなった人間の意志と関係なく、また死を看取り、その死を静かに
受け入れようとすることもなく、恥ずかしい諍いを行ってしまうことが
ただとても悲しいことだと思うのです。

私のエンディングノートにはこう書いてあります。

自分の死後、臓器提供により後世の医学の発展に貢献することが
出来るのなら、躊躇することなく、提供してほしい、と。

あのとき義父が私と妻に伝えてくれたように。 傳法

町田市でのお式

6b938161.jpg先日、町田市でのお式の確認に行かせていただきました。

今回のご相談者様は事前のご相談で、
ご心配されている方とも葬儀のことについて
確認をされていました。

お式は故人様や相談者様のご要望で、
音楽などを流しての無宗教での葬儀をして欲しい。
悲しい感じではなく、皆様で明るく送って欲しい。
お花に囲まれてお別れしたい。
式場で音楽を聴きながら、お食事をされたいとのことでした。

確認に行かせていただいて、良く見るお食事のお席のかたちは、
式場の部屋とお食事の部屋が共に用意されていて、
ご移動される場合や、
式場でお食事をされる際には、一度式場の椅子を片付けて、
そこにお食事用の机などを準備することが多いです。

しかし、今回は式場に最初から机が置かれていて、
故人様と会食をされるようなかたちになっていました。

祭壇は故人様のご要望通り、
お花に囲まれており、お顔を見る際には、
祭壇のお花の間を通って、会いに行くというものになっていました。

お式は献花をして、その後、喪主様からの
挨拶があり、お食事という流れでした。
お食事の時間には、故人様のご要望通りに
悲しい雰囲気にならないような音楽を演奏していただいて、
皆様は思い思いに故人様との思い出話をしながら、
笑顔が絶えないお式でした。

葬儀を考えているけど、どうしたらいいか分からない。
こんなお式にしたいけど、できるか分からない。
など、少しでもご不安になられている方がいましたら、
一度当センターにご連絡ください。
少しでもそのご不安を取り除けるように、
できる限りのお力添えをさせていただきたいと思っています。(菊池)

当たり前のこと

その公営斎場は郊外に建てられており、
また、林が近くにあるため、大変静かなところでした。

その日は2件のお通夜があり、私がお伺いさせて頂いた
ご相談者様のおうちがそのひとつです。

ご家族中心でお見送りとのこと。
お通夜式前、故人様が生前吹き込まれた演歌のテープが
式場に流れていました。
ご親族皆様は式場の中で懐かしそうに、歌声に耳を傾けておいででした。

「ありがとうございました。○○さんが、
しっかりと対応してくださっているので、安心してお任せしています。
サポートセンターさんにご相談してよかったです。」
と、感謝のお言葉を頂きました。


お通夜終了後。

式場を離れ、外に出て、気がつきました。
お隣の式場は、自動扉の前が落ち葉でいっぱい。

ご相談者様の式場前は、落ち葉が綺麗に掃かれています。

昔は、殆どの方がご自宅でお葬儀をされた為、
準備はお掃除からでした。

時代の流れと共に、式場はご自宅から、斎場に移りましたが、
お参りの皆様をお迎えする、ということに変わりはありません。
お式をお手伝いするのが、町会の皆さんから葬儀社に変わっても、
ご喪家様の代わりに、皆様をお迎えするのです。

ご葬儀は非日常で、あわただしく過ぎてゆくものではありますが。
その中で、当たり前のことを当たり前にすることが
出来る葬儀社は、案外少ないのかもしれません。

ささやかな事すぎて、気付いた方はいないかも知れませんが、
当たり前のことを当たり前にすすめる事の出来る葬儀社さんを
誇りに思いました。(伊)

「向上心のある料理屋さん」

先日お式に伺うと、「サポートセンターさん」と声をかけられました。

呼び止めてくださったのは、その日対応して下さった葬儀社さんが
よくお願いしている料理屋さんでした。

「実は、この前サポートセンターさんと少しお話をさせて頂いたのですが、
 とても勉強になりましたので、今度是非伺わせてください。」と。

それから早速、数日後に当センターに来社されました。

当センターの理念をお話させていただき、
こちらの料理屋さんの拘りについても教えて頂きました。

葬儀のときに、良かったという印象をもっていただければ、
 法事のときもここにお願いしようと思って下さいますので、
 リピーターになっていただけるように、日々研究しています。」

料理屋さんの中で、配膳人と、お世話係に分かれ、
案内したり、脱いだ靴を並べ直したりするお世話係りは、
一切料理に手を触れないように徹底し、
配膳人さんは、その分、配膳、接待に集中できるようにされています。

また、料理屋さんなのですが、着付けも無料でしてくださるサービスも行っています。
「着付けにもお金が掛かかるので、できることはして差し上げたい。」という思いやりから
他のスタッフもできるように、今指導されているそうです。

こちらの料理屋さんは、当センターがご紹介している葬儀社さんの中でも、
お願いされているところが多く、
やはり意識の高い、向上心の強いもの同士で、切磋琢磨し、
より良いサービスを提供されているんだと実感しました。

また、これまでもブログでご紹介しておりますが、
その他にも向上心の高い料理屋さんはまだまだいらっしゃいます。

こうした連鎖が広がることを期待します。
そして、サポートセンターがそのきっかけになれるように努めていきたいと思います。
加藤

1社じゃ不安

互助会に入って、積み立ても終わっているのですが、
1社だけでは不安で、他社と比べてみたい・・・
と、葬儀社の紹介のご依頼がありました。

当センターからも1社ご紹介し、お見積もり・葬儀社の対応を見て、
互助会ではなく、紹介した葬儀社を選ばれてご葬儀が行われました。

ずっと思い出に残る大切なご葬儀のために、葬儀社を比較して選択することは、
だんだん常識になって来ましたが、それでも1社目で
「ここでお願いしたい!」と思ったら、「比較にもう1社・・」
とならない場合もあると思います。

不安を感じる方が多い事を思うと、私たちもまだまだ
出来ることが多いと思います。


ちなみに、当センターで2社ご紹介した時に、
「両社とも良くて、自分で決めるのがつらい、
 決めてもらえませんか?」
とのお言葉をいただいたことが、何度もあります。
どうお答えしたかは、秘密です。(さ)

地元の葬儀屋さん

今回のご相談者様が、依頼をされたところは、

東京の下町で家族葬に適した式場をもたれている町の葬儀屋さん。


最近では綺麗で立派なホールで式を営まれる方が

多くなってきています。

しかしながら、今回は

故人様の地元で、家族のみで送ってあげたいと言うご要望。

担当の方は、地域に精通している非常に心の優しいお人柄で、

葬家さまも大変ご安心され、満足されておられました。


大手の葬儀社が近くにできて

なかなか厳しいと言うお話も伺いましたが

昔から地元に密着し、心ある対応をされてこられた

「地元の葬儀屋さん」ならではのサービスで、

今後も頑張って頂きたいと思います。

サポートセンターではご相談者様の立場で

葬儀社さんとの間にたち、いろいろなご相談を聞いて

最適な葬儀社さんを紹介しております。

今後も

気持ちのある葬儀社さんと共に相談者様の為に努めて

いきたいと思います。(今井)
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8/19「思い出コーナー -堀之内斎場にて-」

先日、初めて堀之内斎場に行って来ました。
関西ではお目にかかれない火葬場と式場が併設されている民間の斎場で、
所有会社の斎場の中では最も小さい建物となるそうですが、
火葬場が個室を選べるなど、費用もそれなりにはかかりますが、
施設が非常に整っています。

40名程度が収容できる式場・控え室が3室づつ、
火葬炉が8つ、うち3つは特別室で収骨多くの方と顔を
合わさずに行うことができます。
また、費用は別途かかりますが、20名~45名程度収容できる休憩室が
8つあります。
エスカレーターやエレベーターも完備され、使い勝手も良く考えられています。

今回のご相談者様は故人様のお孫さんにあたる方で、当日ご挨拶を
差し上げた際は、お母様もご一緒にお話しすることとなりました。
写真撮影、お参り、そしてアンケートの件のお許しをいただき、状況を
お伺いすると、「紹介いただいた葬儀社さんには非常に良くしていただいて
喜んでいます。」と大変ありがたいお言葉をいただきました。

この日葬儀社が用意した花祭壇はもちろん喜んでいただいていましたが、
それ以上に素晴らしく、心に残るとおっしゃられていたのが
「思い出コーナー」でした。

思い出コーナー 堀之内斎場


故人様は日本の中東における石油採掘の草創期を支えた方で、
山崎豊子氏の小説のモデルにもなった方でした。
また、そればかりか、引退後は絵画の世界でも非常に活躍され、
中近東での石油採掘場やエジプト・三大ピラミッドの作品を多く描かれ、
その作品は非常に高い評価をされていました。

故人様の歩んでこられた歴史を、活躍された舞台を
ストーリー性十分に表現されていて、
縁の深かった皆さんが焼香の歩みを止められ、
思い出に浸っておられる様子を伺っていると、
時代を作られた方々の重みが
そして感動が伝わってくるようでした。

一生に一度しかないお見送りの儀式を、
縁のあった方々が故人様を決して忘れることがないようにと、
心をこめて演出したいと、
その葬儀社の担当者は話していました。

思い出の品をまるで展覧会のように飾ることなどなかったので、
父も非常に喜んでくれていると思いますと
喪主を努められた故人様のご長男様は最後におっしゃっていました。

ご親族、会葬者の方に非常に好評であった、この思い出コーナーは
ご喪家の手により、後日、個展となり、さらに多くの方に感動を伝える
こととなったそうです。

葬儀だけで終わらない、素晴らしい仕事をされていると
そして故人様もきっと喜んでいらっしゃるのではないかと
感じずにはいられませんでした。     (傳法)

無宗教でのお別れ

無宗教でのお別れ会にお伺いさせていただきました。

今回の担当者さんは社長の息子さんでした。

提携をしている葬儀社さんの中には2代目(息子さん)も
担当者として活躍されている会社も多くあります。

今日、現場確認にお伺いした時に聞いた2代目(20代)の
言葉に感動しました。

「プライベートの時間を作るのが大変な職業ですよね、
 つらくない?」と、尋ねたときの返答ですが・・

「つらいです。でも、何日か寝る間がなくヘトヘトになっているときに、
ご喪家様から、ありがとう って言ってもらえたときには、
全てのつらさがなくなります!」


本当に嬉しそうに話すその姿に感動しました。

まだまだ遊びたい年齢なのに・・


こんな世代の人が不透明と言われる葬儀業界を変革していくのだとおもいます。

それも「心」を大切にして。


故人様への思い出話や感謝の言葉をひとりづつ語りかけ、
ご家族、ご親族様だけで最後の夜をゆっくりと偲ばれる、
とても温かく感動的な無宗教形式でのお別れ会でした。

その時間を創りだした2代目がとても頼もしく感じた現場確認でした。(こ)

家族葬

家族や身内だけでお別れがしたいと
ご相談を頂くことが多くあります。

きっと、多くても30名くらいかしら…。

でも、実際お式をしてみると、
会社関係の方がお見えになったりして、
想定していた人数よりもずっと多くの方がお見えになる
ということも、実はとても多くあります。

今回お式に伺ったご相談者様も、
最初は30名くらいの家族葬をご希望されていました。

こちらからも、家族葬を希望されている方ですと
葬儀社さんにはご紹介していましたが、

その後の葬儀社さんとの打ち合わせの中で、
お見舞いに見えている方だけでも100名様以上はいると…。

幾度かの事前相談のうちに、
ご心配されている方が、実は、有名な会社にお勤めされていて、
会葬者はもしかすると700名近くなるかもしれないということが分かりました。

そのため式場も会葬者様が多く見えることを想定し、
ご相談者様と事前に見学をされて、選ばれていました。

当日は、やはり長蛇の列ができるほどの大勢の会葬者様が
お見えになりました。

会葬者の皆様が寒い中、長時間もお待ちにならないようにと、
スムーズに式を進行させ、ゆっくりとお清め席で、
思い出話ができるようにと、配慮の行き届いた対応で
滞りなく無事に式は終了しました。

ご相談者様も
「最初の要望とは全く異なってしまって、二転三転したところもありましたが、
本当に何でも要望を聞いてくださって、家族皆で感謝しています。」
とご挨拶のときに仰ってくださいました。

ご家族だけでしたいというご要望も、
本当にそれを望むならば、一般の方にお声がけをせずに
徹底した配慮で、お身内だけでお別れができるようにも勿論してくださいます。

ただ、ご要望と、ご状況が一致しない場合などは、
経験豊富で、ご相談者様の要望になるべく応えようと親身になって
アドバイスしてくれるような葬儀社さんに相談したいところです。

今回の葬儀社さんは、前日に足に全治一ヶ月の怪我をされたそうですが、
誰にもそのことが気が付かれないように対応されていました。
そんなプロフェッショナルな姿にも、感動しました。(加藤)

初めてお通夜に伺いました

サポートセンターに入社し、
4日目を迎えました。

先日、緊張しつつ初めてお通夜に伺いました。

大通りに面したお寺でした。
門をくぐるときちんと掃除されたお墓が並び、
車がたくさん往来している場所なのに、
不思議と静かです。

板の間の清潔で明るい式場に祭壇が組まれていました。

故人様のご遺影は、青空を背景に、
ピンクのお洋服を着て少し首をかしげ、微笑んでいる
良いご遺影写真でした。

祭壇写真.jpg


そのお洋服に合わせたような、
ピンクと白を基調にしたお花の祭壇は、
とても優しく、そして明るいものでした。

ご親族のみ5名様のお式でしたので、
アットホームな雰囲気でした。

大変緊張していた私ですが、
そのあたたかな会場で、笑顔の喪主様に迎えられ、
逆にほっとさせられてしまいました。

そのお式のお手伝いをした葬儀社さんに
ご挨拶をしたところ、
ご自分の葬儀に対する考えをお話して下さいました。

「ボクは生まれ変わってもこの仕事しますよ」

そう語る葬儀社さん。

そして、どうしたらご相談者様のお役に立てるか、
不安を取り除けるか、喜んでもらえるか、
これからもっともっと満足してもらう為にどうしたいか。

・・たくさんたくさん。

その熱い思いがこんなにもほっとするお式を創るんでしょうね。
お通夜であんな笑顔に出会えるとは思ってもみませんでした。
                             宮

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